あらゆる形態の核にかんするテーマ別世界社会フォーラムが、東京と福島で2016年3月23日から28日まで開催され、三大陸、10カ国から参加者が集いました。私たち参加者は、軍事であれ民生利用であれ、いかなる核も存在しない世界を実現するための共同行動を起こし、そのための相互のコミュニケーションと支援を実現するためのネットワーク構築を呼びかけます。
このアピールは、世界中で、核のない世界のために活動する個人や団体の市民に呼びかけるものです。
ネットワークを構築するために、私たちはまずインターネットで交流するためのメーリング・リストを作りたいと思います。それによって、いまや世界規模になった核の権力に対して、各国で闘う個人や団体が孤立を乗り越えることができます。インターネット上での交流によって、核のない世界を構築するための共同行動、抵抗、事実究明、情報拡散が可能になります。
私たちはリスト上で、法、健康、教育、さらには核の民事・軍事目的での利用に関連するコミュニケーションの問題について交流します。これらの問題を以下の大きなテーマを枠組みとして情報交換していきます。1.民事・軍事目的いずれにおいても、鉱山での採掘から廃棄物に至るまでの過程を含めた核燃料と原子力施設の輸出入、2.原子力技術に対する神話やプロパガンダ、さらには神話やプロパガンダが、ロビーやメディアによって勝ち誇る現状、3.核による被害者や避難者、さらには専門家、医者、技術者など、私たちが情報、研究、分析を共有することに寄与する証言、4.現在闘われている運動の参考事例とするための、核にかんする協定の阻止、法律の採択あるいは変更、原発の稼働停止、勝訴など、過去に勝利した運動についての情報、5.エネルギー生産と消費のオルタナティブ、6.核関連の労働者、特に労働者の健康に重大な影響を及ぼす下請け制度と派遣労働など。
私たちは、核のない世界を実現するために闘うすべての個人、グループ、組織の皆さんが、このメーリング・リストに参加し、このアピールに署名し、それぞれのネットワークに広く拡散することを呼びかけます。
私たちは、核に反対して闘うケベックとカナダの組織から受け取った連帯のメッセージに応答し、2016年8月8日から14日までカナダのモントリオールで開催される世界社会フォーラムの機会に、あらゆる形態の核にかんするテーマ別世界社会フォーラムの第2回目を開催し、そこで私たちのネットワーク構築に向けたさらなる作業を行うことも提案します。
あらゆる形態の核にかんするテーマ別世界社会フォーラムの第3回目はチェルノブイリの悲劇が始まった1986年から31年目を記念しヨーロッパで開催することを考えています。
2016年3月18日、東京にて。
賛同署名(団体)
- No Nukes Asia Forum
- ATTAC – França
- Articulação Anti-nuclear Brasileira
- Coalizão por um Brasil livre de usinas nucleares
- Echo-Echanges NGO – France Japon
- Global University for Sustainability – Hong Kong
- Collectif FSM-Montréal 2016 – Canada
- L’Appel du 26 avril – France
- Décroissance – Île de France
- Brut de béton Production – France (théatre engagé membre du réseau « Sortir du nucléaire » )
- Projet ÉCOSPHÈRE – France
- Association de protection de l’environnement des Hautes-Laurentides – France
- Artistes pour la Paix – Canada
- Sept-Iles Sans Uranium (SISUR 2009) – Iles Marshall
- Reseau « Sortir du nucléaire » – France
(以下続く)